いじめゼロを目指して

「うつ病」ってどんな病気?

いじめは、身体だけではなく“心”までもズタズタに引き割かれるような行為。
学生時代のいじめがきっかけでうつ病を発症し、
社会人になってからもなお、その後遺症に苦しむケースも多いようです。

 

うつ病とは、専門的には「気分障害」の中にカテゴライズされる症状。
老若男女、誰もが罹患する可能性がある身近な病気で、
人が一生の間にうつ病にかかる率は4〜9%とも言われています。

 

具体的には、はじめに次のような症状が表れます。

 

【うつ病の初期症状】
・「不安」「悲しい」「なんとなく体調が悪い」「何の希望もない」…といった症状が出る。
 (「ゆううつ」と訴える患者は意外と少ない!)
・これまで楽しんできた趣味や活動にあまり興味を持てなくなる
・食欲が低下する
・寝つきが悪くなるだけでなく、夜中に目が覚めて寝付けなくなることがある。
・極端に身体の動きが遅くなったり、口数が少なくなったりする。
・逆に、燥感が強くなったり、イライラして落ちつきがなくなる。
・ほとんど身体を動かしていないのに、ひどく疲れる
・根拠がないのに自分を責めたり、過去の些細な出来事を思い出して悩む
・集中力や決断力の低下
・気持ちが沈んで辛くてたまらなくなり
 「死んだほうがましだ」とすら考えるようになる。

 

 

うつ病は、「セトロニン」という脳内の神経伝達物質の分泌量が減少し、
心のバランスを整えられなくなった状態と考えられています。

 

そのため、「選択的セトロニン再取込み阻害剤(SSRI)」等の薬を用いた
薬物療法が治療の要となっているようです。

いじめとうつ病の関係

いじめを受けていても、全ての被害者がうつ病になるわけではありません。
うつ病は心の病気であり、本人の遺伝的素養やその時の状態に左右されます。
うつ病になりやすい子供もいれば、ならない子供もいるでしょう。

 

しかし、総じて言えることは、
「相談できる友達がいない」
「人づき合いが苦手で孤立しがちである」
という傾向がある子供は、いじめの対象になりやすく、
なおかつうつ病を発症しやすいようです。

 

いじめを受けていても、その集団とは別に相談できる仲の良い友達がいたり、
学校の他に信頼できるコミュニティがあったり、
教師や親に積極的に相談できるタイプだったりする場合は、
たとえいじめ被害に遭ったとしても
うつ病を発症するまでには至らないケースが多いよう。

 

逆に、うつ病が原因で、それをネタにいじめられたという例もあります。
そうなると、治療どころではあく症状が悪化する可能性が高いので、
すぐに教師や担当医に相談しましょう。

 

うつ状態は基本的には「自分を責める」病気です。
自分がいじめの被害者だったとしても、

 

「いじめられるのは自分が悪い」
「こんな自分なんて生まれてこなければ良かったんだ」

 

と、自分を追い詰めていった結果、自ら命を絶ってしまった…
というケースも珍しくありませんので、近くにいる大人たちは
様子の変化に敏感にならなければならないでしょう。

 

逆に、「アイツらのせいだ」「アイツが悪い」「世の中が悪い」
…と“他人のせい”にできるようになれば、症状が良くなってきている証拠。

 

ネガティブに捉えられがちな「怒り」や「憤り」も、
生きていく上では大切なパワーになるのです。

いじめによるうつ病を克服した人の体験記

いじめでうつ病になり、長い闘病生活を経て病気を克服した!
…苦しい時は、そんな先輩の体験を参考にするのも良いでしょう。

 

「 いじめ体験とトラウマを克服する方法」は、
自らもいじめ・うつ病を体験したという下村順一(仮名)さんが開設したサイト。

 

下村さんは、中学3年生の時にうけたいじめがきっかけで人間関係に悩まされ、
大学進学後にうつ病を発症したのだとか。
以後7年間にわたって闘病生活を送り、
社会人として活躍している今でもなお、抗うつ剤をのんでいるといいます。

 

そんなご自身の体験を包み隠さず公表しているこのサイトは、
今苦しんでいる方にとって非常に参考になるハズ。

 

「いま、わたしは自分のことを愛せている」
「いじめの体験以来、幸せと思えるようになるのに13年かかりました。長かったなー」

 

…そう語る下村さんのように、いつか、
辛い過去を笑って振り返れる日が来ることを信じて!

 

【サイトの概要】
●管理人のいじめ・いじめ後・うつ病体験記
●いじめ・いじめトラウマの真実
●いじめ後を生き抜くために
  (管理人はどうしてきたか、現実への具体的な対応法を伝授してもらえます!)
●いじめられサバイバーが幸せになるために
●シェアの場/相談

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