いじめゼロを目指して

イライラの原因を探ろう

時に人は、自分以外の人間に対してイライラしたり、
理由もなく理不尽な怒りを感じたりしてしまうものです。
そのもやもやした感情が、時に“いじめ”という形で牙をむくことも…。

 

では、そのイライラの原因は一体何なのでしょうか?

 

一つの可能性として考えられるのは、相手への「投影」です。
すなわち、「イライラする」と感じる相手の一部分は、
実は自分自身の中にも潜んでいる特徴であり、
普段は自分で無意識に抑え込んでいるものである可能性があります。

 

自分では、「表に出さないように」「表に出してはいけない」
…と必死にしまい込んでいる特徴を表出している相手に出会ったら…。
イライラしたり、なんとなくすっきりしなかったりと、
なんらかの感情的な反応を起こしてしまうのです。

 

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つまり、そのイライラは、相手の問題ではなく自分自身の内面の問題。
それを理由に相手をいじめるのは、本来、お門違いなのです。

 

“気になる”には理由がある

誰かをいじめるということは、その相手が“気になる存在”である証拠。
気になるからこそ、いじめずにはいられないのです。

 

その“気になる”という感覚こそ、心理学でいうところの“投影”である可能性大。
例えば、本当はそれほど明るいタイプではないものの
「ウジウジしていれば人に嫌われる」と思って無理にでも明るく振る舞っている人は、
ウジウジ悩んでいる人を見るとイライラしがちです。

 

「真面目に生きなければ」と自分に厳しく生きている人は、
その日暮らしのぐ〜たら生活をしている人に対して腹を立てたりします。

 

…いずれも、自分の内面に抑え込んでいる影の部分を相手に投影しているため、
感情的な反応をしてしまうという典型的な例。

 

いじめも同様で、「なんとなく自信がなさそう」に見える人を攻撃してしまうのは、
その人自身にも“自信がない部分”があるから。
強そうに振る舞っていても、実はビビリだったり、
過度に神経質でナイーブだったりする部分があるからなのです。

 

いじめのターゲットに、普段は “見ないようにしている”
自分の認めたくない一部分を投影しているんですね。

 

誰かが過度に気になるのは、そこに何らかの“理由”があるからなのです。

自分を克服すれば心も晴れる

誰かをいじめてしまうという背景には、
相手に対してもう一人の自分を“影”を映し出している
“投影”というメカニズムが潜んでいる可能性があります。

 

いじめたいわけではないのに、どうしても相手が気になって無視できない…
相手を「気に食わない」という気持ちを抑えきれない…

 

そんな場合は、自分の中の“影”を認めて、その影と対話することが大切。
これまで心の中に抑え込まれていた影の素質を認め
それを否定するのではなく“受け入れる”のです。

 

ダメだ、ダメだと否定しているばかりでは、
いじめの被害者はもちろんのこと、自分自身も苦しいだけ。
自分の影を受け入れ、自分の中の葛藤を克服できれば、心も晴れます。

 

人は誰でも、ある意味では“二面性”を持っているもの。
100%明るいだけの人間なんていませんし、
100%真面目な人もいません。

 

誰しも暗くてウジウジした部分を秘めていますし、
たまには羽目を外して失敗することだってあります。

 

その多面性を受け入れて、うまくバランスをとれるようになることが、
ひょっとしたら「大人になること」なのかもしれませんよね。

 

そういう意味では、投影という現象は、
成長の過程で誰もが必ず経験するものなのかもしれません。

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