いじめゼロを目指して

やったことは返ってくる

「因果応報」とはよく言ったもので、
やったことは必ず自分のところに帰ってきます。
良い行いをした人には良い報いが、悪い行いをした人には悪い報いが…。

 

「そんなの迷信だ」と笑い飛ばす方も多いかもしれませんが、
語り継がれている言葉というだけあって、まんざら当たらないわけではありません。

 

“いじめ”についても然り。
加害者側の味方についていじめ行為に加担していたところ、
些細な出来事が理由で今度は自分がいじめ被害者になってしまったり。
子供の頃にいじめ行為を行っていた人が、
大人になってから会社でひどいパワハラ被害に遭う羽目になっていたり…。

 

今すぐには結果が目に見えなくても、
未来になんらかの形での裁きが用意されている可能性は非常に高いでしょう。

 

それはもう、本当に、
「神様って本当にいるのかも…」と思わざるを得ないレベルです。
人生ってよくできているなと思わず感心してしまうくらい!

 

自分がした行いの一つ一つは、巡り巡って自分自身に返ってきます。
現在進行形で“いじめ行為”を行っているという方は、
たとえ未来にどんなことが待ち受けていてもそれを引き受けられる
という覚悟はあるのでしょうか?

“いじめられた経験”は被災と同じ?

“PTSD”という単語を耳にしたことはあるでしょうか?
これは、1995年の阪神・淡路大震災がきっかけで日本でメジャーになった言葉です。
正式には、Post Traumatic Stress Disorderといいます。
いわゆる、“トラウマ”のことですね。

 

専門的には次のように定義されています。

 

「1度、または数度、実際に死ぬような重傷を負うような
(あるいは危うくそのような目に遭いそうな)出来事を、
あるいは自分や他人の身体の保全に迫る危険を、その人が体験し、目撃し、
または直面した」
(DSM-W-TR)

 

 

このような出来事に直面した体験を持つ人は、神経が過敏になったり、
トラウマ体験が何度もフラッシュバック(思い出すこと)したり、悪夢を見たり、
気分が塞ぎ込んだり、何も手につかず未来に希望が持てなくなったり…
と、未来にわたって様々な症状に苦しめられることになります。

 

実は、いじめの被害者もまた、このようなトラウマに苦しめられるケースが多いのです。
いじめに遭った時の体験が何度もフラッシュバックし、
「またいじめられるんじゃないか」
「自分は全ての人に嫌われているんじゃないか」
「生きている価値があるんだろうか」
…と、未来に対して悲観的になってしまいます。

 

いじめているほうにとっては一時的な快楽であっても、
被害者にとっては、未来をゆるがしかねないほどの
大きな心の傷を残すことになるのです。

 

一度トラウマ体験をすると、
自己肯定感や自尊感情を回復させるには長い時間がかかります。
楽しい体験を一つ一つ積み重ねていくことでしか、私たちの心は癒えないのです。

 

いじめという行為が、相手の未来に与える影響は、
おそらく加害者であるあなたが想像しているよりもずっと大きくて深刻なものでしょう。

未来に目を向けるということ

今の不安や苦しみから逃れるために他人をいじめている。

 

…そういう人は、どうか、“未来”に目を向けてみてください。
自分のいじめ行為によって、相手の未来がどうなるのか?
もしも、あなたのいじめ行為が原因で相手が引きこもり、
進学も就職もできなくなったら…。

 

あなたは、その未来に責任を取ることができるでしょうか?

 

そして、自分の未来は?
やったことは必ず自分に返ってきますから、
相手と同じくらいの苦しみを、いつかは自分が味わうことになるかもしれません。

 

そんな未来を想像して、楽しいですか?

 

未来を少しでも変えたいと思うのならば、今からでも遅くはありません。
まずは、今の自分を変えること。
結局は、今という一瞬一瞬の積み重ねが未来を作っていくのですから。
明日という未来のために、今日の自分を変えることから始めてみませんか?

 

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