いじめゼロを目指して

利益と害

『孫子』によれば、敵が向こうからやってくるのは“利益”に釣られてのことなのだとか。

 

つまり、いじめ加害者がわざわざあなたをターゲットに選んでいるのは、
そこに何らかの“利”があるからなのです。

 

逆に言えば、いじめから逃れるためには、
相手にとって“害”になることを示せば良いということになりますよね?

 

世の中には、“いじめとは全く無縁だ”というタイプの人がいますが、
この手の人たちは利益と害をうまく使い分けて
敵を思うままに操ることができているのです。

 

いじめ加害者にとっての“利益”とは、ざっくりと分類すると

 

@相手をいじめることで、自分自身の精神的な劣等感を払拭することができる
A相手をいじめることで、自分自身の肉体的な劣等感を払拭することができる
B相手をいじめることで、自分自身の経済的な劣等感を払拭することができる

 

…のいずれかに含まれるのではないかと筆者は思います。

利益と害(2)

@に関して:
自分に対して実は自信がなく、いつも不安を抱えている。
しかし、自分よりも自信がなさそうな相手、おどおどした相手をいじめることで、
自分自身の中の“弱さ”を撃退したような気分になることができる。
→対策としては、自分をいじめても相手が
精神的に満足できないようにすれば良いわけです。

 

一つの策としては、“いじめ行為に対して全く反応しない”
という手が挙げられるでしょう。
自分の行為に対して全く動じない相手をいじめても、精神的に満足できませんよね?
余計にストレスが溜まるだけです。
ポーカーフェイスを決め込んで、イライラする相手を意のままに操るというわけ!

 

 

Aに関して:
自分自身の体力のなさや、力の無さ(知力を含む)にコンプレックスがある。
しかし、自分よりもひ弱な相手をいじめることにより、
自分が強くなったような優越感に浸ることができる。
→対策としては、密かにトレーニングを積んで
体力や知力を身につけることが挙げられるでしょう。
これは、ちょっと努力が必要な例ですね。
あなたがいじめ加害者よりも“物理的に強く”なれば、
もう相手はあなたをいじめなくなりますよ。
負けると分かっている戦をわざわざ自分から仕掛けるいじめっこはいませんから。
(もともと、自分のプライドを保ちたいから人をいじめるというタイプが多いので)

 

 

Bに関して:
単純に、お金がない。家庭的な事情で、十分なお小遣いが貰えていない。
いわゆる“金持ちのボンボン”を恐喝することで、
経済的なコンプレックスを満たしている。
→“利子をつける”、“見返りに何かしてもらう”など、
強気の態度に出てみましょう。
求められるがままにお金を渡すのではなく、
“お金を使って相手を操る”というちょっと小ズルイ態度に出てみるのです。
それで暴力を振るわれるようなことがあれば、警察に通報するまでです。
(恐喝は立派な犯罪ですから)

 

敵の動きを見通す

最近のいじめの特徴は、加害者と被害者が固定化していないという“流動性”。
グループ内でいじめの加害者・被害者が絶えず入れ替わることも珍しくはないため、
こうした変化を敏感に・的確に嗅ぎ分けられる人が
ひょうひょうと生き伸びていけるわけです。

 

戦いの世界でも、
「敵を操るためには敵の動きを見通すことが大切」
…と言われています。

 

『孫子』でも、

 

「敵が平たんな地形に陣を敷いているのは、
こちらの攻撃を誘導しようとしているのだ」

「風もないのに多くの樹木がざわめくのは、敵の気配を表している」
「動物たちが驚き走るのは、敵襲の気配である」

 

…といった内容のくだりがあります。

 

つまり、敵側の様子をよく観察していれば、
必ずそこに“変化の兆し”を読み取ることができるということなのでしょう。

 

いじめの被害者になりやすい人こそ、
わずかなヒントから敵(いじめグループ)の動きの変化を見通す観察眼を養うべき。
敵が見せるヒントから全体を把握する力を身につけ、
また、その変化に対して柔軟に対応する行動力を身につけることができれば、
どんないじめッ子も自由に操ることができるハズです。

 

本気でいじめられっこから脱却したいと思うならば、
まずは感情に引きずられずに状況を冷静に観察できる力を身につけること。

 

いじめでもビジネスでも、結局は“冷静”に対処できる人、
感情や状況に引きずられずに自分を保てる人が勝利を手にできるのです。

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