いじめゼロを目指して

何事も”戦略“が命

幼い頃から私たちは、何事につけても「一生懸命に頑張ること」の大切さを
しつこく教え込まれて成長してきました。

 

しかし、年齢を重ねる度に身にしみて分かってくることは、
汗水たらして頑張ったからといって全ての努力が報われるわけではないということ。
時には、自分がどんなに努力してもどうにもならないことだってあり得ます。

 

特にいじめの問題は、
いじめの被害者がどんなに「負けずに戦おう!」「頑張ろう!」と自分を鼓舞しても、
相手が自分を「気に食わない」と思えば、一方的にやられてしまう…。
人の心が絡んでいる分、
自分の努力だけではどうにもならない部分があります。

 

しかし、正しい戦略に基づいて行動することができれば、
今の状況から脱することはできるかもしれません。

 

戦略とは、ただただむやみに敵に立ち向かって戦うことではありません。

 

どういう動きをすれば敵の目をくらませることができるのか?
どの道を通れば、敵の虚を突くことができるのか?

 

自分自身が受けるダメージを最小限に抑えつつ“勝利”をつかむための“工夫”、
戦い方の“テクニック”です。

 

正しい戦略は、努力でカバーできない弱点を確実にフォローしてくれます。

 

いじめにおいても、唇を噛みしめて耐えるだけでは状況は変わりません。

 

どうすれば加害者の弱点を突くことができるのか、
どうすれば自分がターゲットにならずに済むのか、
どうすれば今の状況から逃れられるのか、
敵の中で味方に転じてくれそうな人間は誰なのか…。

 

”戦略“を考えてみることが非常に大切なのです。

 

肯定的に考えるのは危険

長期に渡って激しいいじめを受けてきたのに、
ある時、ふっと攻撃が弱まることがあります。

 

「アレ、自分ってもういじめのターゲットじゃないのかな?」
と油断してしまいがちですが、
根拠もなく物事を肯定的に捉えることは危険なことです。

 

実際の戦争においても、
「敵がもうやってこないことをアテにする」のは戦略とは言えません。

 

敵がもう攻撃してこないと楽観視するのではなく、
「攻撃したくてもできないような態勢を構築しておく」
これこそが、勝利につながる正しい戦略なのです。

 

いじめの攻撃が弱まった時だからこそ、今まで以上に警戒を強めるべき。

 

なぜ、いじめ行為が弱まっているのか?
敵のグループ構造に何か変化があったのか?

 

ひょっとしたら、何か“たくらみ”があっていじめを一時中断しているのかもしれません。

 

この時期、近づいてくる人間に対して不用意に心を開かないこと!

 

状況を自分の都合の良い方向に解釈しないこともまた、
いじめ攻略のための戦略の一つと言えるでしょう。

 

柔軟な人だけが勝利をつかめる

最近のいじめには、加害者と被害者が固定化していないという特徴があるようです。
グループ内でいじめの加害者・被害者が絶えず入れ替わるという、
ある意味での“流動性”を持っているわけです。

 

「自分は絶対にいじめに遭わない」「自分だけはターゲットにならない」
という保証はどこにもないわけですから
クラス全員がある種の緊張感にさらされていると言っても過言ではないでしょう。

 

そんなハイプレッシャーの中でも、自分のペースを崩さずに
ひょうひょうと生き伸びていけるタイプの人たちがいます。
(タイプというよりは、無意識的にそういう戦略を実践できているのかもしれませんが…)

 

それは、「どんな変化にも柔軟に対応できる人」
様々な変化に惑わされない柔軟性が身についている人たちです。

 

ある時期に、“誰が一番力を持っているのか”を鋭く見分けて、
その人に目をつけられないように行動する。
それは決して、相手に気に入られようとしてゴマをするというわけではなく、
あくまでも“相手を刺激しない”“相手に嫌われる要素を表に出さない”
“相手になるべく近づかない”“相手の目の届く場所に近づかない”という戦略。

 

見方によっては「アイツはズルイ」と思われるかもしれませんが、
それもまた、“護身術”という戦略の一つなのです。

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