いじめゼロを目指して

孫子の名言に学ぼう

『孫子』という書物があるのをご存知でしょうか?

 

高校の漢文の授業で取り上げられることも多いようですが、
これは、中国春秋時代に活躍した思想家、孫武が残した兵法書です。
兵法書…つまり、どうすれば戦いに勝てるのか、
なぜ負けてしまうのか、“戦い”のテクニックや思想についてまとめてあるわけです。

 

戦いの勝敗は天にゆだねるしかないという考え方が主流だった当時、
「勝ち」「負け」の理由について分析したこの書は非常に画期的なものだったようです。

 

さて、この『孫子』には、次のような有名な言葉があります。
いじめっこへの対処法についてのエッセンスも含まれている名言ですので、
ぜひ覚えておくと良いでしょう。

 

「故に曰く、彼れを知りて己を知れば、百戦して危うからず。
彼れを知らずして己を知れば、一勝一負けす。
彼れを知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず危うし」

 

 

【解説】
軍事においては、敵の実状を知って自分の実状も知っていれば、
100回戦っても危険な状態にはならない。
敵の実状を知らずに自分の実状だけを知っていれば、勝ったり負けたりするだろう。
敵の実状を知らず、自分の実状も知らなければ、戦う度に必ず危険に陥る。

 

負けないために、自分自身を客観的に見る目を養おう

孫子の言葉にもあるように、
戦う上では「敵を知ること」と「自分を知ること」が大切です。

 

いじめ被害に遭っている場合も、
「自分が弱いからだ」「自分がダメだから」
…と自分を責めて悶々としているばかりでは、
いつもやられっぱなしになってしまいます。

 

いじめに負けないためには、まずは敵を客観的に分析すること。

 

敵は一人なのか?それとも仲間がいるのか?
仲間がいるとしたら、その仲間たちをどういう風に使っていじめを行っているのか?
その仲間たちは、全員、本当に敵の味方なのか?
敵の成績(勉強)はどうなのか?
家庭環境は良好なのか?
仲の良い先生は?逆に、苦手な先生は?

 

敵の集団は、実は見せかけだけの集まりで、
敵は思ったよりも人に慕われていないのかもしれません。
単に勉強ができないことの憂さ晴らしのためにいじめを行っているだけの
臆病で小さい人間なのかもしれませんし…。

 

…こうして考えていくと、恐怖の対象であった“敵”(いじめ加害者)が、
実際には大したことのない人物に思えてきたりします。

 

そうすると、そんな人間に嫌がらせをされたくらいで自分を卑下している自分自身が
ばかばかしく思えてきませんか?

 

いじめによって自尊心が低下するというのは、
それだけでも気持ちが負けている証拠。敵に隙を与えてしまいます。

 

自分に自信がなくなったら、
孫子の言葉を思い出して敵と自分を客観的に分析しましょう。

いじめに打ち勝つためのしたたかな戦略

『兵法』には、次のような言葉も記されています。

 

「兵とは詭道なり」
つまり、「戦うこととは、敵をだます行為である」ということです。

 

いじめにおいても、

 

「本当はいつでも作戦行動を起こすことが可能である。
しかし、敵(いじめ加害者)に対しては、
“いつもやられぱなしで情けないヤツ”と見せかける」

 

という戦略が有効です。
つまり、本当は教師なり外部の相談機関なりに相談して
外堀を埋めているにも関わらず、敵の前では
相変わらず弱くて情けないいじめられっこのフリをするわけです。

 

「何か作戦を練っている」「誰かに告げ口をした」
…と悟られてしまうと、いじめはエスカレートしますし、
敵の意表を突くことができなくなってしまいます。
作戦は、あくまでも秘密裏に、虎視眈々と進めましょう。

 

「よこせ」と言われれば金品を渡し、「むかつく」と言われれば殴らせ…。
しかし、そのようないじめ行為は明らかな犯罪行為です。

 

出るところに出れば、被害者であるあなたが勝つのは言うまでもないこと。
したたかに状況証拠を集めて、言い逃れのできない状況を作り出してから
外部の人たちに介入してもらう…。
これなら、敵も逃げられませんよね(笑)。

 

やられっぱなしに見せかけて、実はやりかえすタイミングを狙っていたと分かれば、
敵もあなたに一目置くようになるでしょう。
教師や警察も味方につけてしまうわけですから、
敵はあなたに対してそう簡単に手出しできなくなるハズですよ◎

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