いじめゼロを目指して

いじめに負けないために

もともと人間には、本能的に“攻撃性”が備わっているもの。
そうでなければ、人類はここまで生き延びてくることはできなかったでしょう。
「食うか・食われるか」の競争関係は、人が人である限りなくすことはできないのです。

 

…そう考えれば、社会から一向にいじめ問題がなくならないのもうなずける話です。
ハッキリ言って、複数の人が集まる場所には必ずいじめに似た現象が発生します。
ルールがあるからこそ表面化しないだけで、人間の本質を鑑みれば、
「みんな仲良く」「みんな平等」なんてあり得ないのではないでしょうか。

 

だからこそ、いじめに負けないための対応力を身につけておく必要があります。
万が一、いじめの被害に遭ったとしても、
それを受け入れる心の準備ができていれば、
その後の展開や結果も違ってくるものです。

 

まず、いじめに遭っても簡単にへし折れてしまわない力を身につけましょう。
そして、いじめのダメージから早い段階で立ち上がる再起力や回復力を身につけること。
これが、いじめに負けないための最低限の対応力です。

 

「もしもいじめられたら」を考えてみる

「もしも自分がいじめられたら…」「もしも、うちの子供がいじめに遭ったら…」

 

そんなことはできれば考えたくはないものですが、
いじめは他人事ではありません。
明日は我が身、「もしも」の場合を想定して、「その時どうすれば良いか」を
ある程度具体的にイメージしてみることも大切です。

 

実際にいじめられたら、冷静にそんなことを考える余裕はないでしょう。
日頃からイメージすること、それが結果的にはいじめ対応力につながっていくのです。

 

例えば、実際にいじめに遭った子供たちは、
次のような方法でいじめを乗り切っていたそうです。

 

・先生や親に相談して守ってもらった
・クラスの中で一目置かれている人と一緒にいるようにして、身を守った
・一方的にやられるばかりではなく、強気でやり返した
・嫌味を言われても、ユーモアや笑いを交えて受け流した
・いじめられたことをネタにして自分をごまかした
・目立たないように行動を改めた
・「弱い犬は相手にしない」「人をいじめるしかないかわいそうな人」
… と、自分を納得させた

・いじめを題材にした本や映画で自分よりかわいそうな人を見て自分を慰めた
・スマホのアプリを使って、いじめっこを撃退した
   (あくまでもゲームの中の世界でのこと)
・藁人形を作って釘を刺した
・嫌いな相手を懲らしめるおまじないをかけた
・占い師に相談に行って、愚痴を聞いてもらった
・成績で見返そうと心に決めて勉強に没頭した
・友人関係は最低限に留めて、勉強と部活に熱中した

・他のクラスの友達と仲良くするようにした
・趣味に熱中して学校のことは考えないようにした
・本の中に逃げ込んだ
・空を見上げて、その先に広がる宇宙に思いを馳せた
 (いじめなんて、この宇宙から見ればとても些細なことだと自分を励ました)

 

…人によって様々な対応策があることが分かりますね。
それぞれ、いじめに負けずになんとか“自分”を保とうと葛藤している様子が伺えます。

 

自分だったらどうするか、自分の子供だったらどうするか、
考えてみてはいかがでしょうか。

 

家庭でできることは?

いじめに負けずに前を向いて歩いていくためには、
日頃からいじめ対応力を身につけておくことが大切です。

 

そのためには、イザという時に折れない心、毅然として立ち向かう“気迫”が必要です。
そうした対応力を育てるために家庭でできることは、
親が手本となって「人としての強さ」を見せることです。

 

親の世界にだって、人間関係のストレスもあれば、仕事上での挫折もあるでしょう。
しかし、そうした困難に負けずに、何度でも立ち上がって向かっていく強さがあれば、
子供は必ずその姿を見ているものです。
これが、「人間って強いんだな」「お母さんってすごいなあ」「お父さんって強いなあ」
…という“人間”への肯定感につながっていきます。

 

また、日頃から、頑張ったことに対しては結果に関わらず積極的に褒めることが大切。
認められるということは、人にとって心の活力になります。
この活力が足りなければ、イザという時、
へなへな〜っと心が簡単に折れてしまうんです。

 

いじめの対応力を育てるには、何も特別な教育が必要なわけではありません。
家庭内での人間関係の中に、
人としての強さを学ぶ土台を作ってあげることが大切なのです。

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