いじめゼロを目指して

家庭は人格形成の要

「いじめは学校の問題。教師が対応するべきことだ」
…もし、そんな風に“いじめ”を他人事のように考えている父親がいるなら、
あなたは子育てを甘く考え過ぎているかもしれません。

 

いじめ問題は、確かに学校を舞台に起こることがほとんどですが、
だからといって家庭が無縁なわけではありません。

 

実際、文部科学省が示している
『いじめの問題の解決のために当面取るべき方策』においても、
「いじめは家庭教育の在り方に大きな関わりを有していること」
…が明記されています。

 

家庭は子どもの人格形成に第一義的な責任を有しており、
いじめの問題の解決のためには非常に重要な役割を担っているのです。

 

家庭の教育機能やしつけの低下が
いじめの背景の一つと言っても過言ではないでしょう。

 

一家の主である父親は、いじめの問題における家庭の役割の重さを
今こそ再確認する必要があります。

父親は子供とどう関わっていけば良いのか?

そもそも、子供は、父親という存在に何を期待しているのでしょう?

 

統計によれば、父親に対しては
「“イザ”というときのリーダー。家族を守る。社会的な見方は父親から教わる」
…というイメージを持っている子供が多いのだそうです。
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いじめ問題を含めて、この“イザ”という時に頼れる父親かどうか?
自分自身(や自分の父親)をちょっと振り返ってみてください。

 

確かに、両方の親が揃っている家庭では、子どもは普段は母親に頼り、
母親だけではどうにもならない“イザ”という時に
父親に助けを求める傾向があります。
(筆者自身もそうでした…)

 

父親としては、常に「子供の癒し」的存在たる母親をフォローする役割も担いつつ、
イザという時はビシッと決められる強さや冷静さ、
客観性も備えていなければならない…。

 

結構、辛いですよね(笑)

 

父親としての在り方についてはみなさんお悩みのようで、
最近ではNPOが主催する集会に参加して
子育てのコツを学ぼうとする男性も増えているようです。

 

「普段は仕事が忙しくて子どもや学校のことに十分には関われない」
「子供がいじめられた時、どう対処して良いかわからない」

 

父親たちは悩み、苦しみ、子供への接し方を模索し続けています。

 

結局は、
「仕事で忙しくても、できるだけ長い時間子どもと接するよう心がける」
というベタな結論が残るわけですが、
もう少し賢く・戦略的に子供との接し方を変えることはできないのでしょうか?

子供の教育は職場マネジメントと似ている?

父親が子育てで悩んだ時、ヒントになるのは職場のマネジメントです。

 

奥様から、「いいわよね、あなたは仕事に逃げれば良いんだから」
…なんて言われて肩身が狭い思いをしている方も多いかもしれませんが(笑)、
それなら、その仕事のテクニックを子育てに生かせば良いのです◎

 

世の中の多くの男性は、会社で上司や部下に囲まれて仕事をしていますよね。
例えば、会社で何か問題に直面した時、関係するスタッフを集めて、
現状把握や解決策を講ずる会議を開いたりしますよね?
その時、頭ごなしに部下を叱る上司もいれば、
丁寧に部下の話に耳を傾け、問題点を冷静に整理し、
「これからどうすれば良いのか」
的確な指示を出せる“デキる”リーダーもいます。

 

父親として目指すべきは、この、デキるリーダー!
もし自分の子供がいじめ問題に巻き込まれた場合も(被害者・加害者問わず)
まずは子供を責めたり問い詰めたりせずに、
あくまでもニュートラルな気持ちで話を聞きましょう。

 

そして、部下に仕事の進捗状況を尋ねるように、
子供に対しても頻繁に声掛けして
「その後、いじめはどうなったのか」話しやすい雰囲気を作ります。

 

たとえ自分の子供がいじめっ子だったとしても、いじめられっ子だったとしても、
「自己肯定感」を高められるような指導の在り方ができれば、
子供は再び前を向いて歩きだすことができるでしょう。

 

職場でトラブルを乗り越えて
みんなが気持ち良く仕事ができるようにマネジメントすることと、
子供がいじめを乗り越えて楽しく学校に行けるように導くことは
非常によく似ています。

 

こういう目線を持つことができれば、父親だって
家庭生活と仕事を十分に両立できるハズですよ!

 

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