いじめゼロを目指して

こんな対応はトラブルの元

いじめは、基本的には子供vs子供の“当事者”間の問題。
しかし、時には保護者をも巻き込んで
予想外の大きなトラブルに発展することもあります。
この場合、学校の対応のマズさが原因になっていることも少なくありません。

 

例えば、学校側の認識の甘さ。
「いじめは、所詮はケンカの延長。握手して仲直りさせれば解決するだろう」
といった楽観的な態度で臨むと、加害者側を不用意に刺激することになり、
「あいつは先生にチクッた」と、
ますますいじめがエスカレートすることにもなり兼ねません。

 

もっと深刻な例では、いじめで不登校に陥ってしまった生徒について
担任教師がクラスメイトたちに家庭訪問を促したところ、
いじめの加害者集団が被害者の自宅まで押しかけて
窓の外から大声で嫌がらせをするなどして事態を悪化させたというケースも…。
これも、教師側の“いじめに対する認識の甘さ”が招いたトラブルでしょう。

 

また、事実関係をろくに調べもせずに、保護者に対して
「いじめの事実はありません」と言い切ってしまうケース。
実際にいじめがあった場合には、後々、大きなトラブルを招きます。

保護者対応のポイント

いじめ問題に関して保護者に対する説明会を開く際は、
トラブルの発生を防ぐためにも学校側としては次のような点に留意すべきです。

 

★事実を率直に伝える
事実をごまかそうとすればするほど、保護者は学校に対する信頼を失います。
起きた事柄、教師がとった行動は、時系列に沿って正確に伝えましょう。

 

★学校としての方針をはっきり伝える
いじめ問題に対して、学校側はどのように考えているのか。
今後、どう対応していくつもりなのか。
学校側の方針については、うやむやにせず明確に伝えるべきです。

 

★保護者の意見も大切にする
学校の方針に対して、保護者側から批判を受けることもあるかもしれません。
その場合は、貴重な意見として真摯に受け止め、今後の参考にするべきです。
ただ、質疑応答の時間が長引き過ぎるのも問題です。
間伸びすればするほど、建設的な話合いができなくなるもの。
あらかじめ時間をきっちり決めて、時間厳守で進めましょう。
(時間が足りなかった場合は、次回開催を検討します)

 

★中立的な立場の人にも出席してもらう
学校vs保護者という構図で話合いをしていると、
どちらにも“ごもっとも”な言い分がありますので、
時には話合いがヒートアップして思わぬトラブルに発展してしまうことがあります。
これを防ぐためにも、スクールカウンセラーや特別支援コーディネーターといった
第三者に中立な立場で立ち会ってもらうことをお勧めします。

 

★記録はしっかり残す
いじめ問題のように、感情的になりやすい議題で話合いを行う場合、
後になって「言った」「言わない」のトラブルが出てくることがあります。
話合いの際には必ず記録係を設けましょう。
(※議事録を残すことについては、事前に保護者の許可を取りましょう)

主役はあくまでも子供である

いじめ問題は、ともすれば
保護者vs保護者の泥仕合に発展することも少なくありません。

 

しかし、いじめ問題の主役はあくまでも子供。
当事者同士です。
彼らを置き去りにしたまま親同士がトラブルを起こすのは、非常にナンセンス。
常に、「主役は子供」「苦しいのは子供である」という事実を見失わず、
子供のために何ができるのかを冷静に判断して欲しいものです。

 

子供の気持ちを第一に考えていれば、
大人同士のつまらないトラブルなど起きるはずがありません。

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