いじめゼロを目指して

教育の基礎は「信頼関係」

どんな正論を掲げても、そこに信頼関係がなければ、人は話に耳を傾けません。
毎日教壇に立って子供たちにものを教える立場である教師ともなれば、
なおさら信頼関係を重視しなければなりません。

 

しかし、人から信頼を得るということは思いの他、難しいことです。
相手が子供であっても大人であっても、一朝一夕には人の信頼は得られないものです。
日々、一人一人の人間と誠実に向き合って、地道に愛情を伝えていかなければ。

 

そのためには、まず、子供たちのことをよく知る努力をすることです。

 

この子は何が得意なんだろう?
この子にはこんな特技があったんだ!
いつも、クラスの雰囲気をまとめてくれる子だなあ。
最近、ちょっと様子がおかしいような気がするな…。
もしかしていじめがあるのかな…。

 

教育現場においては、些細な気づきも大きなSOSサインである場合が多いもの。
少しでも様子がおかしいと思った子供には、それとなく注意を払いましょう。

 

そうした小さな積み重ねが、
「先生はちゃんと見ていてくれるんだな」「この先生はえこひいきしないんだな」
という確実な信頼関係へとつながっていきます。

 

いじめ加害者にとっても、いじめ被害者にとっても、
「教師を信頼できるかどうか」というのは非常に重要な意味を持っているのです。

 

子供の心にプラスのエネルギーをチャージせよ!

いじめを予防するための教育の基本は、とにかくクラスを楽しくすることです。
これは極論かもしれませんが、みんなが楽しくてHappyなら、
いじめなんて発生しませんよね?
楽しくて心がプラスのエネルギーに満たされていれば、
他人をはけ口にしようなどという発想も生まれないハズですよね。

 

ですから、いじめ予防教育における教師の最も重要な任務は、
子供たちの心にプラスのエネルギーをチャージすることと言えます。

 

具体的には、子供たちが楽しめる授業をデザインする、
子供たち一人一人の長所を見つけて伸ばすサポートをする、
「認められている」という自己肯定感を与える、
子供たち一人一人に「ここにいていいんだ」という安心感を与える…。

 

このようなプラス教育をしていくためには、なにより教師自身の心が
プラスのエネルギーで満たされていなければなりません。
ただでさえストレスの多い現代社会において、
これって、かなり難しいことですが…(苦笑)。

 

手本となる教育者であることを常に意識して、
自分自身も担当クラスで楽しく過ごせるように努力する姿勢が必要です。

セルフコントロール能力を育てよう

自分で自分の感情をコントロールできない子供は、
いじめ加害者になりやすいと言われています。

 

怒り、不安、嫉妬、攻撃性…
大人になればこういった感情も自分の中で抑えられるようになるものですが、
小学生くらいの子供はまだまだこのセルフコントロール能力が未熟です。
そのため、こういった負の感情はしばしば“いじめ”という形で他者へ向けられるのです。

 

セルフコントロール能力を育てる教育としては、
まず、子供自身が自分の感情について“気付く”“自覚する”ための
フォローをすることです。

 

トラブルを起こした時の感情についてノートに書き出すよう促し、
「○○君は、そういう風に感じたからあんなことをしたんだね」
「でも、その結果、△△さんはどう感じたのかな?」
「どういう行動をとれば、問題は起きなかったのかな?」
…と、一緒に感情のコントロール法を学んでいきます。

 

「こういう風に行動すれば自分も相手も嫌な気持ちにならないんだよ」
と、人間関係のスキルを教育することも教師の役割。

 

社会性が未熟なためにトラブルを起こしているような子供であれば、
根気よく教育すれば必ず問題行動は減っていくもの。
子供の能力を信じて、気長に取り組むことが大切です。

 

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