いじめゼロを目指して

学校で見つけられるサイン

子供たちが、1日の中で最も長い時間を過ごす学校。
それだけに、いじめの存在を窺わせるサインも見つけやすい場所です。
教師側は、「この程度のことはよくあること」と見過ごさず、
少しでも「おかしいな」と思うサインに気付いたらアクションを起こすべきです。

 

【こんなサインはいじめの兆候〜学校編〜】

 

・成績が急に下がった子供がいる
・子供たちから特定の子供の名前が挙がる回数が増えた(主に授業中)
・特定の子供が発言すると、教室内に意味ありげな笑いが起こる
・クラスの中で、特定の子供を避けるような動きが見受けられるようになった
・休み時間になると、子供たちが特定の子を囲むように集まる
・遊び時間に、特定の子供だけがオニの役をやらされている
・遊び時間に、特定の子供だけがいつも格闘遊びの相手をさせられている
・特定の子供に対して、侮蔑的な言葉が集中して向けられるようになった
 (例:ウザイ、クサイ、死ね、バカ、消えろ、失せろ)
・特定の子供が、休み時間になる度に保健室や職員室にやってくる
・特定の子供が、休み時間になると一人でぽつんとしている
・特定の子供の表情が、おどおどしていたり、うつむいていることが多い。
・特定の子供の顔に、泣いた形跡が見て取れる
・特定の子供が、一人で遅れて教室に入ってくることが増えた
・グループ分けの際、特定の子供がいつもハズされる
・給食の時、特定の子供のおかずが無理に盛られたりする

・下校の際、特定の子供が他の子供の分まで荷物を持たされている
・特定の子供が部活を休みがちになる
・特定の子供の教科書やノートに落書きをされている
・特定の子供の持ち物が隠される
・子供たちの提出物(日記、作文、テスト用紙)に気になる記述が見られるようになった

家庭で見つけられるサイン

幼い頃から子供をずっと子供の成長を身守り続けてきた親は、
子供にとって一番近い(ハズの)存在。
付き合いの短い教師よりも、その子供が発するサインに気付きやすいと言えます。

 

家庭生活の中で次のようなサインが見られたら、
いじめが存在している可能性があります。
慌てず、冷静に対処しましょう。

 

【こんなサインはいじめの兆候〜家庭編〜】

 

・家で学校の話をしなくなった
・登校を渋るようになった
・急に甘えてくるようになった
・精神的に不安定で、気分の浮き沈みが激しくなった
・ボーっとしていることが多くなった
・自宅にイタズラ電話がよくかかってくるようになった
・誰かとひそひそ電話をしていることが多くなった
・携帯メールのチェックをしなくなった
・制服や体操着の汚れがひどくなった
・文房具がよくなくなるようになった
・身体に傷跡を作って帰ってくるようになった→それを隠そうとする
・弟妹に当たり散らすことが増えた
・急に激高して暴言を吐いたりするようになった
・親の財布からお金を持ちだすことが増えた

サインを見つけたらどうするべき?

上述のようなサインに気付いたら、とにかく慌ててはいけません。
まだ、いじめがあると確定したわけではありませんので、
冷静に・じっくりと事実確認を行い、外堀を埋めていきましょう。

 

【学校側】
他のサインが見られないか、さらにじっくり観察しましょう。
「これはやはり」と思われるサインが見つかったら、個別に呼び出して面談を行います。

 

この際、いじめの存在を無理に突き止めようとしてはいけません。
「ちょっと気になっているんだけど」と切り出し、
教師側が子供たちを心配していること、
あくまでも中立な立場で見守っていることを告げます。

 

そして、その時点ではおそらく子供は何も語らないでしょうから、
「何かあったら相談の乗るよ」と安心感を与えましょう。
そして、気になっていることは必ず他の教師にも伝えて、
他の教師にも注意して観察してもらうよう連携を図ることが大切です。

 

 

【家庭側】
「これはやはり」と思われるサインが見つかったら、
「ちょっと話があるんだけど」と切り出して、話合いの場を持ちます。

 

この際、いじめの存在を無理に突き止めようとしてはいけません。
「ちょっと気になっているんだけど」と切り出し、親として心配していることを伝えます。

 

あくまでも、「本人がどうして欲しいのか」を優先するというスタンスで話を聞き、
問答無用で学校に言いに行く!…という気はないことを伝えて安心させましょう。

 

最初は頑なにいじめの存在を否定すると思いますが、
親として全面的に味方になるという態度で落ち着いて話を聞いてあげましょう。
※「いじめられているんだろう」と最初から決めつけるのはNGです。

 

参考:
森田洋司・清水賢二 『新訂版 いじめ 教室の病』 金子書房 1994
菅野純・桂川泰典 『いじめ 予防と対応Q&A』 明治図書 2012

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